第92回アカデミー賞作品賞をアジアで初めて獲得し話題になった韓国映画「パラサイト半地下の家族」がモノクロ版(白黒)で公開されることになりましたね。
「でもなんで白黒で公開するの?」
「白黒とカラーだと何が違うの?」
と気になった方も多いのではないですか?
そこで「パラサイト半地下の家族」がなぜモノクロ版で公開されるのかについて、調べてみました。またカラー版との7つの違いについてもお伝えしますね。
それと同時にIMAX版でも上映がされますが、IMAX版とは何なのかについてもお答えします。
目次
韓国映画「パラサイト半地下の家族」のモノクロ版(白黒)の公開理由は?
韓国映画「パラサイト半地下の家族」のモノクロ版(白黒)の公開理由ですが、作ったポン・ジュノ監督はこのように語っていました。
봉 감독은 로테르담 국제영화제에서 열린 대담에서 “김기영의 ‘하녀’나 알프레드 히치콕의 ‘사이코’처럼 우리 세대가 생각하는 클래식들은 흑백이 많다”며 “이렇게 흑백으로 하면 왠지 나도 클래식에 포함될 것 같은 그런 즐거운 환상(이 든다)”고 말했다.
出典:https://joongang.joins.com/
ポン・ジュノ監督は、ロッテルダム国際映画祭で行われた対談で、キンギヨン監督の「下女」やヒッチコック監督の「サイコ」のようなクラシック映画は白黒が多いし、「このように白黒にするとなぜか私のクラシックに吸い込まれるようなそんな楽しい幻想(がする)」と述べた。(日本語訳筆者)
2020年1月にロッテルダムで開かれた国際映画祭で初めて「パラサイト半地下の家族」のモノクロ版が公開され、好評を博しました。ポン・ジュノ監督は過去「母なる証明」でも2013年にモノクロ版を公開したことがあります。モノクロ版では「カラーとはまた違う感じの映画」となると考えて公開したと思います。
영화평론가 이안은 29일 CBS노컷뉴스에 “컬러 화면은 우리가 보는 세상을 현실 그대로 재현하는 데 목적이 있다”며 “반면 흑백 화면은 빛과 어둠의 정도 차를 통해 보는 이들로 하여금 현실을 재구성할 수 있도록 돕는다”고 설명했다.
出典:https://www.nocutnews.co.kr/
映画評論家のイアン氏はカラーは現実そのものが再現されるが、モノクロ版は明と暗の違いを通して見る人によって違う世界を作り出せると語っています。(日本語訳:筆者)
それでは実際にパラサイトのモノクロ版がどう見えるのかをポスターを比較して見てみたいと思います。
韓国映画「パラサイト半地下の家族」のモノクロ版とカラー版との7つの違いは?
韓国映画「パラサイト半地下の家族」の7つの違いがあります。それがこちらの7つです。
- フレームの中の線が目立つ
- 階級の差がさらに凄絶て悲しく感じられる
- カラー版より視覚的なインパクトが弱まる場面がある
- プロダクションデザインの質感に目が惹かれる
- モールス信号のシーンがさらに際立つ
- 映画の垂直性がさらに強調される
- 臭いをより強く感じられる
ここで、まずはポスターを比較してみましょう!
흑과백,넘지 못할 선은 없다
(白と黒、越えられない線はない)
행복은 나눌수록 커지짆아요
(幸せは分かち合うほど大きくなりますよね?)
いかがでしょうか?同じポスターでも全く違う印象を受けませんか?
モノクロ版は白黒に加えて、金色だけで表現されていますよね。
それとポスターのコピーにも違いがありますね。
白と黒つまり金持ちと貧乏人という対極的な存在だとしても、越えられない線はなく、常に交わることはできるという、まさにパラサイトを象徴する言葉に感じます。
ここで動画も見てみましょう!
実際にカラー版でみた方もぜひモノクロ版を見て楽しんでくださいね。
では、「パラサイト半地下の家族」はモノクロ版とIMAX版で上映されますが、IMAX版とは?って気になる方もいるかと思いますので、簡単にご説明しますね。
韓国映画「パラサイト半地下の家族」のIMAX版を1分で説明すると?
韓国映画「パラサイト半地下の家族」はIMAX版とモノクロ版で上映されることになりました。
さて、IMAX版ですが、とにかく最高級の映写システムで通常の映画で使用されるフィルムよりも大きなサイズの映像で臨場感を味わえます。パラサイトのIMAX版はデジタルリマスターが使われます。
カナダのIMAX社(英語版)が開発した動画フィルムの規格及びその映写システムである。
出典:https://ja.wikipedia.org
韓国映画「パラサイト半地下の家族」のモノクロ版(白黒)の公開理由まとめ
韓国映画「パラサイト半地下の家族」のモノクロ版(白黒)の公開理由を調べて考察してみたところ、この7つの違いがありそうです。ポン・ジュノ監督もクラシック映画のような楽しい幻想を抱いています。
- フレームの中の線が目立つ
- 階級の差がさらに凄絶て悲しく感じられる
- カラー版より視覚的なインパクトが弱まる場面がある
- プロダクションデザインの質感に目が惹かれる
- モールス信号のシーンがさらに際立つ
- 映画の垂直性がさらに強調される
- 臭いをより強く感じられる
3密に気をつけながら、劇場に足を運んで、既に見た方も、まだ未見の方もアカデミー賞受賞作「パラサイト半地下の家族」を楽しみましょうね。
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